本日、令和3年度がスタートしました。新型コロナウイルス感染症緊急事態措置は3月21日をもって解除されましたが、感染者数が漸増し第4波の兆しを見せています。全国民を挙げた感染症対策を進めるとともに、新型コロナワクチンの投与効果に期待を込められます。すでに福島県から東京2020オリンピックの聖火リレーがスタートしており、7月23日の開会式を心からの祝福で迎えたいと思っています。
当社は、「コンクリート技術を通した安全で豊かな国土・環境づくりへの貢献」を企業理念とし、平成16年4月の設立から17年が経過しました。この間、コンクリートの施工技術に直結したコンサルティングを主要業務として、実務に即した情報の蓄積、分析、対策を行ってきております。さらに、新技術の開発・実用化を推進するNETIS(国土交通省 公共工事における新技術活用システム)の登録、高度な専門技術者の教育活動にも積極的に取り組んでおります。
コンクリート工事において、セメントの水和熱に起因した温度ひび割れを適切に抑制することは極めて重要な課題で、これまでに多くの工法、技術開発がなされてきました。当社は「NDリターダー工法」を主に実用化推進を行い、これまで困難であった大断面構造物での画期的な実績を積み重ねることができました。本工法は、温度ひび割れ抑制の新たな技術として全国展開が進んでおります。
さらに、"i-Construction" に応える理想的な高耐久性埋設型枠「SDPフォーム」を開発し、採用が拡大しております。本技術は型枠組立作業を大幅に簡素化し、コンクリート工事の合理化と構造物の高耐久化など様々なニーズに応えられると考えており、さらに埋設型枠工法の確立に向けた研究開発を進めています。
国土交通省は2013年を「社会資本メンテナンス元年」とし国土防災・強靭化政策を進め、Society 5.0におけるi-Constructionの「貫徹」、建設現場の生産性を2025年度までに2割向上を目指しております。このためにはコンクリート工事の革新的な生産性向上への立ち遅れから、プレキャスト化を含め革新的な施工技術の普及が必要であり、プレキャストの適用拡大はより重要となっております。そして、建設部門は地方の活性化に最も重要な産業であり、地方創生、豊かな国土・環境づくりに微力ながらも貢献したいと考えている弊社の意志を諒とされ、今後とも引き続きご指導ご鞭撻を下さいますよう、宜しくお願い申し上げます。
令和3年4月1日 代表取締役社長 篠田 佳男
最高技術顧問 | 長瀧 重義 | 東京工業大学名誉教授 |
技術顧問 | 鎌田 敏郎 | 大阪大学教授 |
〃 | 佐伯 竜彦 | 新潟大学教授 |
〃 | 下村 匠 | 長岡技術科学大学教授 |
〃 | 鳥居 和之 | 金沢大学教授 |
〃 | 橋本 親典 | 徳島大学教授 |
〃 | 久田 真 | 東北大学教授 |
〃 | 宮里 心一 | 金沢工業大学教授 |
〃 | 宮澤 伸吾 | 足利大学教授 |
技術アドバイザー | 丸山 久一 | 長岡科学技術大学名誉教授 |
顧問弁護士 | 山枡 幸文 | あすなろ法律事務所(東京工業大学卒) |